凡夫の叙情とエッセイ

頭で考えたり心で考えたりして書き散らす

いいよいいよ

優しさに甘えていると愛想を尽かされるのは当然の事だと思いなおした。

それはそうとして、しばしば価値観の違いによる不満に対して用いられる「いいよいいよ」という言葉の謎がわかったかもしれない。

誰の罪でも失敗でもない物事に「いいよいいよ」と言っておきながら、価値観の違いを受け入れておらず怒り出す例があるのだ。その事がわかったかもしれない。


「価値観の違いによる不満を受け入れる事」を「尊重や当然」と考えず「優しさ」と考える人はいるらしい。
「いいよいいよ」という、人との違いを流す言葉が「失敗や罪を受け入れる優しさ」と同等のようなのだ。

「いいよいいよ」は人との違いを受け止める態度に見えてそうではない。

人との違いを「受け入れてやってる」と考える、怒らないだけの傲慢な態度が潜んでいるのだ。

歩み寄りや線引を決めず、一方的に自分の価値観に基づいて善悪を決めてしまう。この事は傲慢以外の何でもないだろう。