凡夫の叙情とエッセイ

頭で考えたり心で考えたりして書き散らす

季節を忘れる

夏の盛りが続く頃、僕は冬を忘れる。
冬がどんなものなのかを忘れてしまうのだ。
家の隅に仕舞われた冬のアウターやマフラー。夏には履かないブーツなどを見て季節を思い出す。
詰まり人とは、忘れる生き物なのだ。
だからきっとこの夏も忘れてしまうだろう。