名状し難い人生の保護について
文化的な物事とは人の根源(そもそも)の豊かさだ。
生活の豊かさよりも、利便性の豊かさよりも、もっと人そのものに属する豊かさだ。
欲求や流行とは異なり、文化的な物事とはあくまでもただの豊かさだ。
ただ“豊かさ”だから、別になくったって構いやしないが、豊かではないというのは残念ながらそう思う事だ。
きっと人に情があるからこそ文化は成り立つが、きっと情だけでは文化は守られない。情は必要とはされないからだ。
生活や利便性、またお金などの“必要”の流れに飲まれてしまう。
それは当然、社会全体だけでなく君という一人の単位においても。