一人暮らしの体脂肪率
一人暮らしの汚れはどうしてか、受け入れられる。
時には汗ばむ身体のような不快さも当然あるけれど、大方まるで我が体内のようになんということはない。
それに、日々の連続を僕は知っているんだ。切れ間のない日々のその変化に人は疎い。少なくとも僕はそうだ。
僕の温度に染まった日々はやはり体内のようで、それは常識という柔らかさで僕を包み、毛布のような安堵感を時には与える。
僕は僕に気付けない。
日々は緩やかに贅肉をつける。
埃は部屋を幾分丸くする。
溜息は部屋に溶けて消えた。
ああ、洗い物でもするか。そうしよう。